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FISH ON FRIDAY - "Airborne" (2012)

  • 2013/08/29
  • カテゴリー: ProgAOR
FISH ON FRIDAY - ベルギー発プログレ系プロジェクトの2nd。青空の下、滑走路から飛び立つ飛行機を子供が追いかけている姿を模した爽やかなデザインのジャケットがとにかく目を惹いた。聴いてみると、プログレの枠内に嵌めるのが憚られるような、全くオシャレなAORサウンドが流れてきて驚いたのだ。歌メロは基本的に湿り気を帯びてキャッチー、流麗でオシャレなAORアレンジに載ると、まるでヒット曲を連発していた頃のAlan Parsons Projectのように聴こえたりもする。おそらくは、プロジェクトの中心人物の出自がプログレ界のために、プログレ系にジャンル分類されてしまうのであろうが、Phil Collinsが率いた頃のGenesisや、ソロで全米ヒットを出した頃のPeter Gabrielのような、ただでさえプログレから派生したニオイが漂ってくるような音楽性とは異なり、まったく新規に構築されたAOR楽曲であるかのような、あまりルーツを感じさせない無国籍な質感が覆っている。プロダクションが非常に良好で、SmoothJazz的な心地よさが音像の端々からにじみ出てくるような高品質ぶりも素晴らしい。とりわけ1曲目"Welcome"は何度聴いても飽きないほどの豊饒さが詰まっている。見事なまでにPhil Collinsの歌唱がハマりそうな曲だ。

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INNERSPACE - "The Village" (2012)

  • 2013/08/28
  • カテゴリー: ProgRock
INNERSPACE - カナダ出身4人組の1st。Pink Floydの名曲群をモチーフとした、解り易い歌モノプログレ路線。ポーランド辺りのエクスペリメンタル系よりも、Keyで過剰包装していないだけ、生々しくも剥き出しの、もろPink Floydな音楽性となっている。しみじみとしたゆったり感が全編を貫いて、Voの素朴な歌唱がメランコリックな抒情性とよくマッチしている。中には"Time"や"Comfortably Numb"といった、モチーフにしたであろうPink Floydの具体的な曲名までもが容易に連想できるような曲があった。シンプルで解り易いメロディーは本家以上かもしれない。時折炸裂する、ロングトーンの泣きのGソロはお約束と言ってもよいだろう。派手さは無いが、引き締まった音像でプロダクションは良好、クオリティはかなり高い。全体的にテンポを落として、じっくりと聴かせるような曲が殆どなのだが、ラスト10曲目"Land of Reason"だけはPink Floydな世界を離れて、ヘヴィでキャッチーなプログレハード的音楽性を展開、最も勢いがあって聴き応えのある楽曲となった。独創的なGソロのフレージングが印象的で、手数の多いDsの健闘も手伝って、この10曲目は何度聴いても飽きない。他にも"Time"っぽい4曲目"Mister Mayor"や、Saxを導入して哀感に磨きを掛けた8曲目"Jack"が特に印象に残った。

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CYNOSURA - "431" (2012)

  • 2013/08/22
  • カテゴリー: ProgAOR
CYNOSURA - Craig McConnellというスコットランド出身のG奏者が2000年代半ばにスイスに渡って結成したグループの1st。ポンプ系やエクスペリメンタル系のプログレをベースに、さらにはニューエイジ系にまで踏み込んで、比較的キャッチーなプログレハード及びプログレAORを演っている。Craig McConnell自身は難病ALSに斃れ、残念ながら本アルバムリリースの前年(2011年)に他界してしまっているため、今現在Cynosuraがどのような状況であるか、イマイチハッキリしないのも事実である。しかし、各曲で強烈な泣きを放散し続けるGワークには、思わず耳が吸い寄せられるほどの強靭な魅力が宿っている。その断続的に号泣するGを核に、分厚いKeyとJohn Wetton的な渋いVoが独特の質感を構築している。スケール感溢れる音像もメリハリが効いており、プロダクションは万全。歌メロはしっとりと湿り気を帯びて、意外とキャッチーなのが嬉しい。中でも、Asiaを彷彿させるノリの良いプログレハード系の8曲目"Heaven Fades"や、キャッチーなメロハー系の10曲目"Under the Knife"、しっとりとした哀愁の歌モノナンバーの13曲目"Life Sentence"といった曲が特に印象に残る。しみじみとしたバラード曲での、泣き叫ぶようなGソロも随所で聴かれるし、このアルバムが最初で最後になってしまうのはあまりにも惜しすぎる。

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RIZON - "Masquerade" (2012)

  • 2013/08/17
  • カテゴリー: HM/HR
RIZON - スイス出身7人組の3rd。スイスやオーストリア辺りによくあるタイプの、男女ツインVoでキャッチーな歌モノを演っている。男女Voとも大仰なまでに唄い込めるタイプで上手いし、Keyが若干のシンフォ要素やプログレ要素を加味したりして、しっかりと構築性の高い楽曲に仕上げており意外に内容は濃い。メロディーはクサメロ的なあからさまなものではないにせよ、嬉しいことに万遍なくキャッチーで解り易い。また、所々でGがメロディアスなソロパートを披露している。楽曲は粒揃いで、曲調や展開のレンジもそれなりに幅があって、なかなかバラエティに富んでいる。何度か聴いているうちに味が沁み出してくるような、含蓄に富んだ奥深さと、職人芸的な引出しの多さを感じる。アルバム前半よりも後半に印象的な曲が並ぶ。9曲目"Out of Nowhere"と11曲目"Time after Time"は哀愁基調の分厚い歌メロを湛えたキャッチーな曲で、多彩なKey音に泣きのGソロを織り込んてドラマチックに展開してゆく。同様に2曲目"Sigh from Eternity"もキャッチーな曲で、女性Voの歌唱を含め印象に残る。さらに12曲目"Lost in Silence"に搭載されているプログレ調の間奏部分も強烈に印象に残った。

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TEODASIA - "Upwards" (2012)

  • 2013/08/13
  • カテゴリー: HM/HR
TEODASIA - イタリア出身5人組の1st。HM的にはシンフォゴシック辺りに分類されるのだろうが、曲調的には(例えばCeline DionやSarah Brightmanといった)上手い女性Voが余裕で唄う、若干メタル風味の女性ヴォーカルモノといった風情の漂う作品。シンフォアレンジを効かせたスケール感溢れる音像の中心で、女性Voがゆったりと情感たっぷりに唄い上げる曲が続く。途中5~6曲目などは、非HMどころか非Rockなミュージカル的楽曲になったりもする。9曲目などのバラード系楽曲でのスケール感は特筆すべきだろう。プロダクションは良好で、この種のシンフォメタルには珍しくメリハリの効いた音像が楽しめる。Keyはともかく、Gがバッキングに徹していて殆ど主張しないのが残念。最新の公式サイトにはこの女性Voによる、バンド脱退についてのお別れコメントが掲載されていたが、それも納得できてしまうような本アルバムの内容ではある。

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プロフィール

Author:maruy

■ Progressive Metalを中心に、HR/HM周辺からProgressive Rockまでを扱います。基本的に聴いて良かった作品しか取り上げませんが、中には残念な結果を記してしまったのもあります。デス声が苦手なため、Death Metal方面の音楽は取り扱いませんので悪しからず。皆様の音楽探究の一助となれば幸いです。

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